粗挽きのそば食べたことありますか？

こちらのランチでいただけるメニューは一つ。

二種類のそばと温・冷二つのつゆ、箸休め、デザートが、一つのお盆にのって提供されます。

《そば》

・粗挽きそば～そば粉の粒子を粗く挽いたそば粉で打った麺です。

ぼそぼそになったり、短く切れてしまうのが一般的で、打つのに相当の技術が必要なそばです。

これを、まずは店主がブレンドしたそば塩でいただきます。

「ん～♪♪たまらない」

・二八そば～しなやかで、なおかつキリっとコシがある、のどごしが良いそばでした。

《つゆ》

・冷～ほんのり甘みを感じる中口。

・温～刻んだ柚子がアクセント。つみれも美味しい♪

そば塩の他に珍しいなと感じたのは、そば味噌。口に含んでから、そばを食べると鼻からそばの香りが抜けていきます。

そばを打つのは道内でも数少ないそば打ち名人

店主の平松一馬さんは『全日本素人そば打ち名人大会』で最高位の名人に認定された方です。

『素人そば打ち段位認定制度』でも最高位の5段位にも合格されています。

とにかく、そばが大好きな平松さん。

毎日そばを打って、そのそばを食べ続けた奥様。

「そば屋になりたい」という思いはなく、定年退職後はゆっくりする予定でしたが、今回、中山久蔵の五代目子孫にあたる方から「ぜひ、ここでそば屋をやってほしい」と頼まれ、引き受けることに。

実は、前職が【久蔵庵】の目の前にある【旧島松駅逓所】を管理するお仕事をされていた平松さん。

縁のあるこの地だからこそ、始められたお店でもあります。

建物は、中山久蔵の子孫が使っていた家屋で、島松軟石を使った貴重なものです。

中山久蔵の写真なども展示されていますので、おいしいおそばを食べながら、この地の歴史に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。